等身大

不要なモノとサヨナラしたい　不要なモノってなんだろう
 
小学校の帰り道
死んだと思って手に取った
小さな蜂の刺した針
やさしい気持ちは裏切られ

上級生に連れられて
夕日射し込む保健室
オキシドールの染み込んだ
コットン何度も見ていたよ

チクチク痛い手のひらを
握って開いて繰り返す
心もチクチク痛みだし
涙をこらえて帰る道

不要なモノとサヨナラしたい　不要なモノってなんだろう

バンドのリハが終了し
フラリと入ったコンビニで
偶然出会ったあの人は
バンドをやめたベーシスト

ハッキリ物を言う彼に
何度もドキドキさせられた
お前にだけは嘘言わない
それはある意味残酷だ

思い出す度苦しくて
なのに甘くて切なくて
怒って泣いて落ち込んで
それはひとりの時だけだ
 
不要なモノとサヨナラしたい　不要なモノってなんだろう
 
いろんなことが重なって
いろんな人と関わって
そうして今を生きている
不要なモノは無かったよ